気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

2024春期アニメ 序盤(1,2話)感想 豊作だーーーーーーー!!

 

大  豊  作  !!

 

名作が渋滞中、毎日好きな作品がある幸せ…たまんないです…

ちなみに現状観てる作品は31本

引用元:http://animetick.net/users/age_koukidou

 

序盤の評価↓基準、☆3以上は名作、☆5は傑作だと思ってます。

自分が好きなものを理解するために【2024年】 - 気持ちのメモ帳

 

☆5

ガールズバンドクライ

☆4

夜のクラゲは泳げない、響け!ユーフォニアムこの素晴らしい世界に祝福を!ダンジョン飯バーテンダー神のグラス

☆3

無職転生、忘却バッテリー、怪獣8号、狼と香辛料、転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

☆2

 

■個人的期待の作品

『ガールズバンドクライ』『夜のクラゲは泳げない』『響け!ユーフォニアム』『バーテンダー神のグラス』

個人的に『自分と向き合い、マイノリティを作品へ昇華させる物語』が大好きなのですが、その文脈で今季刺さりまくっているのが『ガールズバンドクライ』『夜のクラゲは泳げない』

毎話興奮し過ぎて観てると頭クラクラしてくるくらい好きです…!

特に『ガールズバンドクライ』、個別でブログを書く予定なのでさらっと終わりますが、『MUSICUS!』の影響でここ最近はバンドモノの作品が刺さりまくっているので、それが大きいです。

1年くらい前から曲だけは追っていたのですが、こういう作品はキャラの背景が分かると深みが増してやっぱ良いですね。

是清さん違うんだ!ちゃんと曲だけでもいいんだよ!?でももっとって話!(MUSICUS!)

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そして個人的今季覇権候補筆頭の『響け!ユーフォニアム

10年近く追ってきて、ついに3年生、毎話噛みしめ観てます…

みんな裏表のある感情表現がリアリティあって凄く好きで、その抑えてた感情が爆発した時がたまんない…毎回胸に突き刺さってきます。

序盤からガンガン動く作品ではないのでまだ☆4ですが、序盤の種が花開く中盤~後半が楽しみです!

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ダークホースだったのは『バーテンダー神のグラス』

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びっくりするくらい面白い!

何ていうのが一番わかりやすいんだろう…バーテンダーの難しさがよく分かる作品です。

「え、お酒1杯作るのってそんなに繊細なの!?」と、驚きと面白さ、そしてお酒の奥深さが詰まってます。

そこに人に寄り添う物語っていうのがとてもマッチして、観ていて気持ちいいんですよね。

それを支える映像がまた綺麗ですし、何より音がいい…!!1話のシェイクが最高にかっこよくて、私そこだけ20回は観てます(笑)

まだ観てない方は是非、オススメです。

 

■外れない続編枠

魔法科高校の劣等生』『ゆるキャン』『無職転生』『転生したらスライムだった件』『この素晴らしい世界に祝福を!

ゆるキャン、劣等生、転スラは外れなさ過ぎてもはや書く事すら思いつかないので割愛。

この中でも特に『この素晴らしい世界に祝福を!』は凄まじい安定感、やっぱりクズマさんがいると段違いで面白いですね。

原作で人気らしいアイリスの活躍に期待してます!

TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!3』ノンクレジットオープニング映像【このすば】 - YouTube

無職転生』は待ちに待ったお母さんの救出がありそうで、めちゃめちゃワクワクしてます。

OPでヤマタノオロチみたいなのが出てきてましたけど、とんでもないとこに飛ばされてますね…幸せな展開が最近続いてるので後半がちょっと怖いですが、でも落ちてこその無職転生、楽しみです!

無職転生2期OP②/「無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~」第2クール ノンクレジットオープニング/「オン・ザ・フロントライン」ヒトリエ - YouTube

あとまだ放送してませんが『鬼滅の刃』、原作では大きな盛り上がりはなかった気がしますが、ufoさんなら膨らませて面白くしてくれるんじゃと期待してます。

テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編

 

■原作評判からの期待枠

『怪獣8号』『忘却バッテリー』『戦隊大失格』『ブルーアーカイブ the animation』『夜桜さんちの大作戦』

『怪獣8号』だけ原作勢、絵は綺麗、BGMもかっこよくて、世界発信見据えてなのか主題歌は英語と、かなり気合い入ってて個人的には大満足です!

原作最新刊の所がかなり盛り上がってて熱いので、いつかそこまでアニメで観たい…!

アニメ『怪獣8号』ノンクレジットOP|YUNGBLUD「Abyss」|毎週土曜23時~放送・配信 - YouTube

最近は必要なくなったヒーローのその後が描かれる作品が増えてきましたが、『戦隊大失格』はその発展形という感じで面白いです、さすが五等分の作者。

オチをどこに持ってくるかが気になりますが、1クールでは難しそうな気も…

TVアニメ『戦隊大失格』ノンクレジットOPムービー|TBS系全国28局ネットにて毎週日曜午後4時30分から放送中/ディズニープラスにて毎週日曜17:00より配信中 - YouTube

『忘却バッテリー』は設定からしてエモさが詰まっているので、後半の盛り上がりにめちゃめちゃ期待してます。

今は宮野真守さん無双のギャグアニメ、いやギャグアニメとして観てもめちゃめちゃ面白いですw

ちなみにOPがMrs.GREENAPPLEで「THEスポーツモノ青春爆発!!」といった感じ!

曲、映像含めほんっとにいいのでOPだけでも観てほしい!!

TVアニメ『忘却バッテリー』ノンクレジットオープニング映像|Mrs. GREEN APPLE「ライラック」 - YouTube

後半の期待で言えば『オーイ!とんぼ』もですね。恐らく『とんぼ』が島から出てプロ目指す展開になるのかなと思いますが、1クールではとてもそこまで行かなさそう…3クールとか4クールとかあると真価を発揮しそうな感じなので、後半が凄く楽しみです!調べてもよくわからないのですが、なんか2,3クールっぽい?

ノンクレジットオープニング映像|テレビアニメ「オーイ!とんぼ」 - YouTube

『ブルーアーカイブ the animation』原作人気が凄まじく、ゲームやっていなかったのでオタクとしては抑えておかないと…と観ています。

終末感のある設定ですが、キャラデザや血のない戦闘は設定と正反対で、現状は若干のミスマッチ感(これたぶんゲームだと違和感ないんだろうなと…)

ただまだまだ全容見えてなさそうで、伏線みたいなモノも多く、これからが楽しみです。

同人誌でよく見る『アスナ』や『ユウカ』『ハスミ』は出てこないっぽいみたいで、ちょっと残念…

それにしてもヨーピクさんの絵はほんとキレイですよね、絶対崩れなくて安心感あります、OPもすんごい!

【ブルアカTVアニメ】 ノンクレOP「青春のアーカイブ」 - YouTube

『夜桜さんちの大作戦』なんか懐かしい雰囲気のジャンプアニメという感じ、たぶん伝わらないと思いますが…『REBORN』とか『トリコ』とかあれくらいの年代の雰囲気。(何も伝わらない)

現状尖った感じはあまりしませんが、ジャンプで20巻続いてるみたいなので絶対何かあるんだろうなと、今後が楽しみです!

TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』ノンクレジットOP(いきものがかり/運命ちゃん) - YouTube

 

■なろう枠

『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』『Re:Monster』『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』

『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』やってる事はよくあるなろう系、転生して才能獲得!無双!無双!

ただ無双する主人公に対して『グリモ』という使い魔の反応が最高に面白く、観ていて楽しいですw

絵が綺麗でちょこちょこ挟んでくる顔芸もたまんないですね。

『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』ノンクレジットオープニング映像|樋口楓「キュンリアス」 - YouTube

『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』鑑定スキルを持った主人公が才能の原石を見つけてみんなで成り上がっていくストーリー。

なので無双するのは主人公ではなく、主人公に才能を見出された人たち。良い設定ですよね、これずっと気持ちいい展開続くやつだー!と。

異世界迷宮でハーレムを』はステータス確認に無双要素がありましたが、こういう『ゲームでは当たり前にあるけど、よくよく考えると現実にあったらヤバい』っていうのを出されると目から鱗で面白いです。

『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』ノンクレジットOP映像(先行公開)|TRUE「ブルーデイズ」|4月7日(日)よる11時30分~放送開始! - YouTube

『Re:Monster』ぽんぽん次へ次へ行くので展開が若干雑ですが、その分進みが早く「なろう系はこれくらいでもいいかも…」と思わせてくれる作品です。

スカっと手早く気持ちよくなりたい!って人にはめちゃめちゃオススメ。

【ノンクレジットOP】CHANSUNG(2PM) & AK-69 feat. CHANGMIN(2AM) 「Into the Fire」【Re:Monster】 - YouTube

 

■オリジナル&リメイク枠

『終末トレインどこへ行く?』『狼と香辛料

『終末トレインどこへ行く?』自分は何者になるのかっていう不安、21歳3ヶ月になると何かになってしまう世界、決まったレールを走る電車に乗って友達を探しに行く…選択肢があるからこその悩みを、選択肢のない停滞してしまった終末後の世界で描くっていうのが良いです。

パッと見はカオスな世界観ですが、よくよく見るとテーマがしっかり見えてくる作品で、名作の匂いを感じさせます。

どういう結論に持っていくかが一番大切になるであろう作品だと思うので、最終回がどうなるか、ガルパンの水島監督なので期待です!

オリジナルTVアニメーション『終末トレインどこへいく?』ノンクレジットオープニング|中島怜「GA-TAN GO-TON」【TVアニメは好評放送中!】 - YouTube

狼と香辛料』こんな…こんな高クォリティでリメイクって…いいんですか!?!?と高校時代の友人と大興奮してます(笑)

放送される前に10数年前のアニメも見ましたが、あの頃よりも主役お二人の演技も洗練されていて、原作を読んだ時のイメージにがっちりハマる感じがしました。

もう言う事ないです…最高です…ありがとうございます!!まさか令和に「わっち」が聞けるとは…

TVアニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』ノンクレジットオープニング/2024.04.01 25:30~ ON AIR - YouTube

 

■まとめ

普段☆3以上は3.4本くらいなのですが、今回は3倍以上、最高の春がやってきております!

2期3期の続編組だけでも名作が多いのに、怪獣8号や忘却バッテリーなどの原作評判が良い作品や、オリジナルはどれも私にぶっ刺さりと…

後半さらに面白くなりそうな作品も多く、今後にも期待です!

しかも5月には大ボスの『鬼滅の刃』が待ってますからね…どうなってんだ春アニメ!

 

 

『アンデッド アンラック』15巻からの展開が熱すぎる!!

※注意、単行本19巻までのネタバレが含まれてます

 

15巻からの展開最高じゃない!?っていう、ただもうそれを言いたいだけの記事です。

 

ちなみにアニメから入った勢!

私風子とアンディーが円卓に加入するまでは(原作2巻、アニメ5話)、死を探すっていうゴールは決まってても、そこに向かってる実感が沸いてなかったので、あまりこの作品にピンと来ていませんでした。

日常アニメのような停滞した中で楽しむ作品はそれでいいのですが、こういう明確な目的がある作品は進展を感じられないとどうしても退屈に感じてしまう…。

「ジャンプだし何かあるのかな~」くらいで観ていたのですが、クエストや世界観が開示されたあの展開から凄く引き込まれちゃって…!

「ヤバい、この作品私が想像してた以上に広い話だー!!」と。

ゴールまでの道筋が見えてきた事もあり、ここで一気にハマりました。

 

そしてさらに面白くなったのが15巻、100回目のループ。

敵は想像以上に強大で、どう考えてもこのままでは勝てない。

そこで全員の想いを背負った風子がもう一度この世界のループをするわけですが、そのループをするまでの展開を3巻くらいかけかなり濃厚に描かれていて、まあもう正直くどくない!?って思ったくらい(笑)

それが活きて来るのがループ後の世界、風子めっっっっちゃ強くなってるわけです!

 

特殊能力持った相手に素手で戦いに行っちゃうし、能力めちゃめちゃ使いこなしてるし、やり過ぎじゃないか!?って普通なら冷めてしまいそうなのですが、ここまでの描き方が上手いから全然そんな感じがしないんですよね。

 

シェンやビリー、ファンなんかは能力ではない技能で戦っていた事もあり、風子の体術もこの世界ではあり得る事なのだなと納得出来ますし、お金の準備や能力の覚醒、それこそ体術の会得なんかは、あれだけの想いを背負った後ならばこれだけやってもおかしくないと、そう思えます。

 

そうして振り出しに戻って、新しく仲間を増やす順番が凄く良いんですよね。

早めに退場したり、前回は敵だった人達から仲間になっていく。

ジーナとかめちゃめちゃ熱くないですか!?もう頼もし過ぎちゃって!

「オータム瞬殺されとる…」と、やっぱりチート能力、それでも神様にはまだまだ勝てそうにありませんが…

でも深堀が出来なかったキャラ達がクローズアップされる事で魅力が増して来ますし、神殺しへの実感もさらに湧いてきます。

アンディー、タチアナ、リップ等、前の世界では第一線で活躍してくれてた仲間がいつ合流するのかっていうワクワク感も増してきて。

タチアナとかリップなんか設定からクソエモいわけですよ!

そこに風子がどう絡んでいくのか、凄く楽しみです。

 

また200年近い時間を1人でいること、未来に向けた努力をし続けることに耐えられるのかっていう、そこの答えも凄く良くて。

二人の関係と、アンディーは億単位の年月を耐えていて、今もその時を待ってる事は諦めないきっかけになってたでしょうし、上でも話しましたが1周目ラスト、風子をループさせるためにみんなが命懸けで戦ったシーンをあれだけ見せられると、風子の努力(体術や金銭投資、能力の解釈拡大)も納得がいきます。

 

この作品のいいとこってマイナスをプラスに転じさせてる構成が1つあると思うのですが、風子(UNLUCK)がみんなの能力を進化させてるって展開も、文脈に沿っためちゃめちゃ熱い展開で、ほんとに最高です。

 

ブレない柱があってこれだけ丁寧に作られてると、シナリオも自分の中にスッと入って来るので、思わずのめり込んで一気に読み切ってしまって…後の楽しみが…!

 

ここからタチアナ、リップ、トップなんかの前回の前線組、何よりアンディーが仲間になって最終決戦の流れになるでしょうから、めちゃめちゃ熱い展開がまだまだ待ってそうで楽しみです!

 

20巻早く届いてー!!

 

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『原神』は何故これだけ受け入れられてるのか


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最近ドハマリしてる『原神』(と崩壊スターレイルも)、翻訳のせいなのか元からなのか分からないですが、分かりにくいシナリオと読みにくい台詞回し、唐突に知ってる前提で出てくる謎の単語と、シナリオがめちゃくちゃ取っ付きにくい作品なのに、何で私はこんなにハマってしまうのか、これだけ多くの人に受け入れられてるのかとても不思議で。(特にスタレ…)

 

よくYouTubeで考察動画が上がっているのを見ますけど、そういう人達なら分かるのです。

 

でもこれだけ世界的な人気、その規模感ではないじゃないですか。

 

じゃあ何がそんなに人を引き付けてるのか。

 

結論から言うと「そういえばソシャゲだった」って話です。(当たり前ですが…)

小説でも、漫画でも、ノベルゲーでもない。

 

個人的に傑作の条件って『話が分からなくても面白い』っていうのが1つあると思っています。(漫画でもゲームでも小説でも映画でも)

 

違う言い方をすると、入口が多い、魅力的な側面が多い事。

例を上げると私の好きな『マブラヴ』もキャラ、戦術機、シナリオ、世界観、色々入口があります。『Fate』とかも分かりやすい。

 

個人的には『原神』も傑作の1つだと思っているのですが、その原神(やスタレ)のシナリオは1つの側面であって、そこをメインにしてる人は1部の人だけなのかもという話。

 

個人的には4つの大きな魅力があると思ってます。

 

シナリオ、キャラ、探索、戦闘。

 

まずはシナリオから。

 

もし全旅人と全開拓者が「どの勢力がどういう思惑でどう動いててなぜこの結果に結びついたのか」というのをしっかり理解した上で楽しんでるのであれば、人類の平均的な読解力の凄まじさと、調べる事に努力を厭わない精神に脱帽するのですが、まあそういう人はそこまで多くないという前提で話をします。

 

少し戻りますが、原神もスタレもほんとにシナリオが分かりづらいのです。

だってメインシナリオの中で解説の入ってない単語や人が突然出てきて「当然知ってるよね?」くらいの勢いで絡んでくるんですよ、「いや誰…その設定知りません…」って。

サブクエストやイベント、用語解説、YouTubeに上がってるPVなんかは全て見てる前提なのです。

もしくは知らなきゃ調べてねと。

 

なかなかハードルが高いじゃないですか、でもこの作り方って凄く今っぽいなぁとも思いますし、成功の要因の1つなのかなと。

今はスマホがあれば片手でぽんっと調べられちゃう時代、YouTubeでも攻略サイトでもブログでも誰かが分かりやすくまとめてくれてます。

ホヨバースさん、実況や解説をしてくれてるYouTuberの方を集めてちょこちょこイベントをやってるみたいなのですが、そういうクリエイターさん達を大切にしてる事がよく分かります。

この前はスタレで黄泉(新キャラ)の先行プレイとかもありましたね。

わかりづらい所は調べてくれる、誰かがまとめてくれるというのは大前提の作りで、むしろ分かりづらさはあえて作ってるんじゃないかとさえ思います。

 

分からなかった事が頭に入るようになると、それだけで成長した感覚になったり、優越感があったり。

それに調べる時間をその作品にかけるわけで、可処分時間の奪い合い激しい時代ですが、ゲームをプレイしてる時間以外でも、それを獲得するのに成功してる。

取っ付きにくいように見えて、ハマる人はとことんハマる、そんな作りになっているように思います。

 

でも頑張って調べたり、SNSをいちいち追っかけたりするような人だけではありません。

 

そこで出てくるのがキャラ、探索、戦闘の3つ。

 

極端な話、キャラも探索も戦闘もシナリオ分からなくても楽しめるんです。

 

まずそもそもキャラを手に入れるのにメインシナリオやサブクエスト、イベントをクリアしてガチャ石を手に入れるわけですが、そのクエストの最中に次はどこに行けとか、戦闘とかミニゲームとかのギミックがあるわけです。

でもこれシナリオ読んでなくてもそのギミックが始まる前に案内や解説が全部入るので、画面見ずにシナリオ進めてても、ちゃんとクリア出来るようになってるんですよね。

文章読まなくてもゲームだけ楽しめるように出来てる。

これめちゃくちゃ秀逸な作りだなぁと思ってて。

全部楽しんで欲しい!!じゃなくて、楽しめるとこだけ楽しんでねってスタイル。

 

これお金たくさん持ってるホヨバースさんだから出来る技だよなぁとも思いますが。

 

それでガチャ引いて新しいキャラ手に入れて、またモーションが細かいんですよ…

フリーナってキャラがいて、通常攻撃をどこで終わらせるかで最後のモーションが変わったり

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幼女キャラのあられちゃん走りとか可愛すぎますし…

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元素爆発(必殺技みたいなもの)のかっこいいカットインとか

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操作してるだけでまあー楽しい!!

友達と一緒にこのキャラのこの動き可愛くなーい!?とかやってて1時間過ぎてた事もあるくらい(笑)

インフレも少ないので推しのキャラを長く楽しめる作りになっているのもポイントです。

 

でそのキャラを手に入れて探索をするわけですけど、例えば原神だとマップが半端じゃないくらい広大(私1000時間以上プレイしてますが、まだ半分くらいしか出来てない…)なので、好きなキャラ引いて探索するだけでも物凄いボリュームですし、めちゃくちゃ楽しいんですよね。

 

原神で週ボス(1週間に1回倒せるボス)をいつも一緒に倒しに行ってる友達は、アクションゲー苦手で戦闘ほんと無理!って言っちゃうような感じなのですが、探索とミニゲームイベントが楽しくて私以上にプレイしてるくらいなので、楽しみ方の多さに度肝抜かれます。

 

今やってるイベントとか猫を愛でるだけ

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崩壊スターレイルはカクテルとか作ってますし

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戦闘も探索もありません、でも楽しい、これを出来るのが原神やスタレの強みだなぁと。

 

しかも毎回毎回イベントのUIが凝ってたり、前述した猫のモーションがめちゃめちゃ気合い入ってるんですよね…とても愛を感じます。

 

 

それで探索やイベントが進めばキャラの育成が出来て、今度は戦闘。

探索の中にも戦闘は含まれるのですが、ここでは『深境螺旋』と言われる高難易度バトルコンテンツについて。

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探索での戦闘はキャラと武器、聖遺物と言われる装備をてきとーにレベル上げしておけばなんかとかなるのですが、『深境螺旋』と言われるコンテンツではそうはいきません。

プレイング、レベル上げ、装備の厳選、システムの理解、最高難易度の12層はそこをしっかり抑えないとクリア出来ないようになっています。

 

そのシステムとはなんぞやって話なのですが。

原神は水、火、雷、氷、風、岩、草の7属性があり、それに対応したキャラが存在します。

その中でもアタッカー、サブアタッカー、サポーター、ヒーラー(シールダー)で分かれるのですが、この属性を組み合わせて元素反応というのを起こす事でダメージを上げたり(例:水×火=蒸発、草×雷=激化)、サポーターでアタッカーをバフしたりと、色々なキャラを組み合わせる事でダメージを加算していきます。

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いや面倒くさそう…って思うじゃないですか、これ探索やストーリーくらいならテキトーにやってても全然クリア出来るので大丈夫です。

 

でも心境螺旋はここをしっかり覚えないとクリア出来ない仕様になっているので、やり込もうと思えば戦闘だけでもかなりやり込める仕様になっています。

私はクリアするのに半年くらいかかってました…上手い人はもう少し早くクリア出来ると思うのですが…

これが2週間に1回更新が入るので、戦闘をやり込みたい人でも飽きが来ないようになっているんですよね。

他にもマップ各地に散らばるネームドモンスターという強敵がいたり。

 

そして螺旋をクリアすれば更新の度にまた石がもらえるので、それでガチャを回すと…

 

そしてまたガチャの仕様がまた秀逸なんですよ…!!

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キャラガチャは90連が天井、実際は80回前後でほぼ確定になるのですが、例えば50回引いてキャラが出なかった場合に、次のキャラへガチャの更新が来ても前回の引いた回数というのは引き継がれるんです。

つまり次のガチャはあと30回で☆5が確定で来ると。

 

課金しても無駄になった感覚があまりないんですよね。

このキャラを外しても次が当たりやすくなるからいいか…と。

他のソシャゲは1万円が無駄になるかも…という恐怖が付き纏いますが、原神は必ず次に繋がるので、思わずガチャを回してしまうという…逆に恐ろしい!

 

シナリオ、探索、バトルが全てキャラ(ガチャ)に繋がっていて

そしてガチャでキャラが手に入ると今度はシナリオ、探索、バトルに繋がっていく。

 

どこから入っても面白いですし、その要素だけでも楽しめる構造になっていて、それぞれの沼も深いと…

 

そして結果的にはどのコンテンツにも自然と触れていき更なる沼にハマっていく…

 

あと上で触れるの忘れてたのですが、1日5~10分程度で終わるデイリー任務でもガチャ石がもらえるので、ここもログインを切らさないきっかけになってて素晴らしいです。

 

コンテンツ量が半端じゃないオープンワールドゲーなのでソシャゲという事を忘れてしまうのですが、ソシャゲの構造を上手く使った本当に秀逸なゲームだなと思います。

 

去年だけで800時間くらいプレイしてて今年は半分くらいにしないとと思ってたのですが、もう4月の段階で300時間近くプレイしてて絶望してます…半分とか無理…!!

 

ほんと沼ですこのゲーム、みんなで沼にハマろうぜ!!

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『イズミと竜の図鑑』1巻 感想

 

『イズミと竜の図鑑』1巻が出ていたので購入ー!

WEBで読んでいたのですが、やっぱり名作は紙でも残しておきたい。

https://comic-walker.com/detail/KC_005214_S?episodeType=first

 

この作品世界観がめちゃくちゃ良くて、絵の書き込みや設定がそう感じさせてくれるんですけど、画角が何よりいいんですよね、世界の広さを凄く感じます。

こういう作品は大きいもので読みたいので、いつかA5サイズの単行本も出してくれないかなぁと、淡い期待をしております…

 

世界観としては竜がいたり、獣人がいたり、異種族が共存してたり、剣と魔法もありありな王道ファンタジー

昔発売した竜の図鑑を改訂するために調査に出る出版社で働くイズミ(表紙の幼く見える女性)と、その護衛を依頼された冒険者のアルフ(同じく表紙の獣人)が、世界各地の謎多き竜達の生態を調べていくといった感じのストーリー。

 

こういう世界観が凄くて設定が多い作品ってすっごいハマるか、少し読んで一気に冷めてしまうか、割と極端になりがちなのですが…(私は、です)

 

この作品は前者でした。

 

どこで引き込まれたのかなぁって考えると、2ページ目

「ほら、君たち冒険者にまかせると情報盛っちゃうじゃない?」

凄く実存感ある台詞でグッと引き込まれました、ありそう〜って。

もうこの時点で依頼者と冒険者の構図や、依頼を取りまとめるギルドに準ずるものがありそうな事、冒険者が報告を誇張する時点で金がなかったり、プライド高かったりしていそうな人達である事、そもそも獣人と人間が一緒に冒険してる時点でいろんな種族が共存関係にあり、世界観は王道なファンタジー系なのかなぁとか、色々と連想出来ます。

少し先のページになりますが、誇張の報告をそのまま本にしちゃってるって所で、文明のレベルやまだまだ未開拓な世界という事もある程度分かったり。

 

こういう細かい所での情報開示がとても上手いというか、読者を信用してくれてるというか、自然と連想させてくれるんですよね。

「この作品を楽しむためにはこれとこれとこれが必要だから頭いれといてね!!」って言われてない感じが凄く好きです。

人間勉強しろと言われるとしたくなくなる面倒くさい生き物。

 

あと何より良いのが竜の扱い、扱い?表現合ってるか分かりませんが…

この作品の竜ってめちゃくちゃデカいわ、強そうだわで、自然災害と同じレベルなんじゃないの?というとんでも生物なのですが、避けたり対立したりするだけじゃなく、共存(利用?)してるんです。

 

竜を利用して食い扶持を得てる部族がいたり、信仰の対象にして宗教が出来てたり。

 

人間、知恵で地球の覇権を取った生き物です。

実際そんな生き物がいたら対立するんじゃなく利用するって考え方は、なんかめちゃくちゃありそうだなぁと。

 

こういう絶妙なリアリティが重なって、作品内のキャラクター達がとても「生きてる!!」って感じがするんですよね。

そしてこの世界にはちゃんとルールがあるんだなと。

 

だから感情移入もしやすいですし、次はどういう世界が待っているのだろうと読み進めたくなるような、とてもワクワクさせてくれる作品です。

 

冒険モノのファンタジーが好きな人や、世界観に溺れたい人には是非オススメ!

 

ちなみに私の中でアルフはCV杉田智和さん、イズミは加隈亜衣さんで脳内再生。

加隈亜衣さんはロリも大人もいける素晴らしい声の持ち主なので、もし大人Verのイズミが現れても完全対応!完璧!採用!と私の中で盛り上がってます(笑)

 

 

映画『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション前編』感想 人類みな謙虚たれ

※ネタバレ注意です、視聴済の方向け

 

PVの時点で面白そうな雰囲気が凄く、ネタバレが怖かった(いやもう原作は何年も前に出てるのだけど…)ので、3/24、仕事帰りに観てきました…!!

 

 

いやもうやっぱり傑作じゃない!?!?

 

いやまだ5月の後編が公開されていないので何とも言えないけれど…

 

前半は『おんたん』と『門出』を中心とした女子高生の日常、でも空には円盤、この作品何が良いって、次のシーンではぜーーーんぶぶッ壊れてるんじゃないかっていう不安定な感じ、空気がずっと漂ってる。

何が起こるか分からない、予測が難しくて、続きが観たいけど怖い、何でもなさそうなシーンもとてもハラハラしちゃって。

死が身近に感じる世界で、性を感じさせる描写をちょいちょい入れるのもいい。

 

でまたその不安定さを『おんたん』のキャラクター性と実存感マシマシな『門出』が助長させているのだけど、声をやっている『幾田りらさん』と『あのちゃん』の演技がすっっっっっっごくマッチしていて刺さる刺さる!

 

今芸能界の最前線突っ走ってるお二人なので、「主題歌歌わせるためでしょ?」とか、「一般客を呼ぶためなんじゃない?」みたいな想像をしちゃう方もいるんじゃないかなぁと思うのだけれど(少なくとも私はPV観るまで思ってた…本当にすみません)、もう全然、観た後ではあのお二人以外考えられません。

特に『あのちゃん』に関しては当て書きなんじゃないかと思うレベル。

 

アニメの俳優さんの演技で印象に残ってるのは『アイの歌声を聴かせて』の『土屋太鳳さん』だけれど、なんかああいう、上手く言えないけど、不安定さというか、作られてない感じって、きっと声優さんじゃ出しづらいだろうから作品に刺さるようなこういう起用は凄く良いなぁって。

俳優だけ、声優だけ!みたいな壁なくなればいいなぁって個人的には思います。

 

話脱線しちゃった気がする…少し戻して。

 

この作品は平行世界系なのか、ループモノなのかまだわからないけれど

描写から考えると、分岐点は円盤を見た日に『おんたん』が『門出』を助けられるかどうか

宇宙人が内気な『おんたん』にハイになれる薬を渡していたけれど、あれを使うタイミングが分岐になっていそう。

 

たぶんこの作品の核になるのは、おんたん兄『中川ひろし』の「守ると決めるのは1人でいい」という感じの台詞、めっちゃうろ覚え(笑)

 

というか中川ひろしは核心的な台詞だらけ

 

この作品全体通して「人類みな謙虚たれ」ってメッセージをめちゃくちゃ感じて

 

大きな力を持った門出が人を救おうとして人殺しになってしまったり、自衛隊は日本やそれを守る任務という大義のために市民が犠牲になったり、現状攻撃意思のない宇宙人を皆殺しにしてたり、空なんてほんとは飛べるわけないのにね…

 

イソベヤン(in宇宙人)の「なんで自分の正義が正しいと思うんだ?」という台詞や、これもまた中川ひろしが「一番恐ろしいのは悪意のない人間」というのがあったけれど

 

現状人類側は大きな物を守るためなら、犠牲や殺戮を許容するというスタイルで、でもそれで多くの物を失ってる。

コミュニケーションは取らないスタイルー。

 

この作品の大きな謎は、何で宇宙人が地球に来たのか、何故何もしないのか、この2つだと思うのだけれど

 

後者に関して、宇宙人が飛来して数年間偵察だけしていたのも、どういう理屈で地球側が動いてるのを観察していたのであれば(仮)、自衛隊が家族を守ろうとしてるような宇宙人を容赦なく殺していたけれど、相手もこの理屈で動いてくるとなると、ラストの「人類滅亡まであと半年」というのも納得が行く。

 

それぞれが自分の正義のために力を持っていると勘違いして、広いようで狭くなってしまった視野のせいで人類が滅亡していく話なのかなぁと、前編観ている段階での妄想。

人類みな謙虚たれ、なぜあんな巨大母艦に挑んでしまったのか…

 

門出とおんたんの中学生時代にデーモンズというグループで清掃活動や人助けをしていたけれど、結果的にその活動は人殺しに繋がったわけで、この辺も上と同じ文脈、タイトルのデーモンズデストラクション部分はここから来てるって認識でいいのかな。

 

デーモンズは名前に反して社会貢献、でも最後は名前通りの事になってしまったと、皮肉がきいてる感じで好き。

 

社会貢献出来る、宇宙人を倒せる、世界を救える、大きな力を持っていると勘違いすると、もっと大切なものを失ってく。

 

学生時代は優秀だった中川ひろしが自分を凡人のクズだと認識してて、今はネットで正義振りかざして攻撃している人に粘着するニート

確かにやっている事はクズだけれど、自問自答は辞めずに、第三者視点で自分と向き合えててすごく良いキャラ

だからこそ、無力感が拭えずにニートになってしまったのかもしれないけど…ネタキャラに見えてめちゃくちゃ作品を象徴してるなぁと。

 

過剰な自信は結果的に大切なモノを失うきっかけになってしまう。

 

中川ひろし「もし何かが起きた時、俺たち凡人は受け入れるしかないんだ、その時、最後まで希望を失わないためにはどうしたらいいと思う?」

 

視点は等身大で、守るものは1つでいい。

 

だからこそ、門出とおんたんは、絶対なのだ!!

 

ぶっ飛んでいるように見える作品なのだけど、ピースを当てはめていくと全てがっちしていて、また女子高生2人の関係と世界の動向が対比で描かれるようなセカイ系って設定自体が、この世界の答えになっている(かどうかはまだわからないけど…)というか、上手く言えないのだけど(笑)

まだ前半だけど、この構成力と世界観で後半つまらなくなるわけなくない!?!?という感じ。

 

後半の公開が2か月後って微妙に遠いのが難点…(笑)

 

まだ自分の中で消化しきれてないからグダグダだけど、自分の中でまとめるために書き殴り、近いうちに2回目も行くぞ~!出来れば直前にも追加で観たいけど…!

 

頭にネタバレ注意したので観てない人はいないと思うけど、好きな人にはめちゃくちゃ刺さる作品だと思うので、PV観て気になった人は是非!!

 

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『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』感想

※映画のネタバレ注意です。ちなみに原作は連載時に青葉城西戦まで、それ以降はジャンプをかわなくなった為映画の範囲は未読です。

 


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ゴミ捨て場の決戦、2回目観に行ってきました!!
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傑作、たまんないです…

1回目も2回目もIMAXレーザー、テレビの頃からですが、この作品音がめちゃくちゃ良いので、IMAXを是非おすすめしたい。

走る音、ボールを叩く音、叩きつける音、床を蹴る音、それを逆手に取っての研磨の無音シーン、凄みが増して毎回鳥肌です…

500円ほど高いですが、価値があります。

 

大枠は研磨が主軸、これ原作でもそうなのかな。

 

元々熱が入りきれない研磨に対して

“悔しかった“とか“楽しかった“とか「別に」以外の事言わせるからな!!!

っていう日向の流れがあったので、研磨の内面、心の動きが描かれるのは当然の流れですけど、そこにちゃんと日向の成長を持ってきてるのがとても熱い…!!

オープン!!!は震えました…

影山からの独り立ち、その先を想像させる日向の成長はグッと来るものがあります。

 

ラストの終わり方も凄く良くて、とてもあっさり…

え?これで?って

もっと観たいじゃないですか!これからなのに!研磨が熱くなってきたのに!って

でもその気持ちを研磨と日向、2人と共有してるんだろうなって思うと、やっぱりこれ以上の終わりはないなって思います。

 

序盤に研磨が烏野の面々に対して

全員翔陽化してきてる

という話がありましたけど、最後は研磨も、一緒懸命に、必死になったからこそ、起きた最後、これまでの積み重ねがあるからこそとても刺さるラストでした。

 

いやたまんない、やっぱりハイキュー!!は傑作。

 

次の映画、鴎台戦は2.3年後かなぁ

1人の選手として戦う力を手に入れた翔陽が、もう1人の小さな巨人、星海との満を持しての試合、熱すぎますね…めちゃくちゃ楽しみです!!

 

音駒との試合で日向の成長は一区切り着いたのかなと思うと、星海に勝って小さな巨人を確立させるのか、負けてこれからの成長の幅、未来を想像させるのか、どっちに転んでもおかしくないので、いやもう今からワクワクです!!

 

 

 

 

個人的今季ダークホース枠『ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する』が面白いー!

※ネタばれ多少注意です。

悪役令嬢モノが最近増えてきて正直敬遠していたのだけれど、友達から「今季のループ7回目の悪役令嬢は面白いぞ〜!」とオススメされたので視聴したのですが…

 

とっっっっっっっっっっっても良かった!!!

※アニメ6話視聴段階での感想です

 

代表的ななろうの異世界転生モノって「(色んな理由で)努力が出来ない人に力を与えて、強制的に外の世界に連れ出す」物語だと思うのです。

前の世界では出来なかった事を、次の世界で理想や夢を叶える。

そのための材料は神様なり世界なりがお膳立てしてくれてたり、知っているゲームの世界だったり…

こういう話はスカッとして楽しいのですが、最初の1歩や力は誰かから得たもので、成長の物語としては少し弱く感じる事もあります。

 

この作品は異世界への転生ではなく同じ世界のループなわけですが、このループっていうのが凄く良い。

1周目で出会ったケインに商売の仕方や、世界の広さ、面白さを教えてもらう事で、2周目以降、自分の足で踏み出す事が出来るようになります。

 

そのまま商人の道を極めればよくあるなろうですが、そうじゃない、リーシェはどんどん新しい事へ挑戦していきます。

個人的にこの描き方が凄く刺さって。

以前『二人セゾン』のブログでも書きましたが、私、知らないだけで世の中って面白い事だらけだと思うんです。

memommo.hatenablog.com

色んな生き方、楽しみ方があって、それに気づけるかどうか。

そしてその楽しさに気づくためには、どれだけ本気で取り組めるかどうかが大切だと個人的には思っています。

memommo.hatenablog.com

 

リーシェが楽しそうにどんどん新しい生き方を見つけていったり、彼女の成長の早さも、5年後後悔しないよう生き残るために全力で取り組んだ結果なのだろうなと想像すると、私にはめちゃくちゃ刺さりました。


与えられたのはきっかけ、そこから同じ世界を、同じ状況で、もう一度自分から歩みだす。

彼女の成長、視野の広がりを描くのにループがとても上手く使われていて、しかも7度目に至るまでがアニメ1話の13分くらいで一気に描かれるので、初っ端から深みを感じてしまって、もうどハマリでした…!

 

そしてそんな彼女が7回目の人生で婚約をするのが、過去6回死ぬ元凶となった皇太子アルノルト・ハイン。

リーシェのこの描き方の上手さでそんな単純な悪役なわけもなく、既に色々と抱えていそうな描かれ方をしているので、今後が楽しみなキャラクターです!

 

あと個人的にお母さんのリーシェの扱いを見ると、たぶんアルテ的な話が毎回あると思うのです。

公爵家に生まれた以上、あなた自身の想いなど必要ないのです。あなたの幸せとは王家に嫁いでお世継ぎを生む事」

『女のくせに!』というような。

1度目の商人、6度目の騎士なんかは特に。

この作者さん描写の端々から作り込みを感じるので、たぶんアニメで描かれてないループも設定細かく作ってるんじゃかいかなぁと。

原作はもう購入済でアニメが終わったらまとめて読もうと思ってるので、1~6回目の話も描かれてないかなとちょっと期待してます!

 

そういえば5度目は何があったのだろうか、たぶん、アニメでは描かれてませんよね(忘れてるだけかな…)

OPでの恰好と、6話脱出の際の短剣での戦闘、身のこなしを見ると、シーフか冒険者でもしていたのかなと、6度目の騎士になるきっかけにも繋がっていそうな気がしますね。

 

7th-timeloop.com

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

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