気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

Dr.Flowerの『エレクトリック』ってマジで名曲だよね

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エレクトリックすげー名曲で、しかも2ndアルバムの中で”金田伝説”と”双子の恋人”の間っていうめちゃくちゃ難しい配置を上手く繫いでる素晴らしい歌なのだけど

MUSICUSの楽曲って、BODYが田崎さん、Pandoraはめぐる、Butterflyは三日月というように、それぞれのキャラが作ってるじゃないですか

 

じゃあ他の歌もちゃんとそういうのがあるんじゃないかなって考えてた所で

エレクトリックは個人的に絶対馨が作った歌だよなーって思ってます。

 

以下歌詞

「今日は月が綺麗ですね。」

ふざけたフリで呟いてみても 

君の表情肩の揺れも 見る勇気なんてまるで無い僕だよ

暗く深い宇宙の海で 隣り合わせになる確率は?

引かれ合うにもタイミングだとか キラメキだとか必要なんだ

紙の上でいくら考えたって 僕らは記号じゃないのに

そう感じてる胸のざわめきさえ 操られているらしい

頭の中で弾け続けるシグナルは止まらない

届かないから欲しくなると誰かが言ったでもしっくりこなくてさ

手に入れたら満足もういいやなんて そんなの僕じゃ、僕じゃない

初めて僕の景色に君が映り込んだ時

風が吹いて全て吹き飛ばした

痺れるような感覚で きっとこれもニューロンのいたずらだよ!

でも悪くないよね

大事に思う気持ちも エレクトリカルだというなら

そう感じてる胸のざわめきさえ 操られているらしい

頭の中で弾け続けるシグナルは止まらない。

「月はずっと綺麗でした。」

そう言って笑う君を見ていたいな

マブラヴの同志であるALPHONSEさんがMUSICUS!を応援してるから私もクラファンに参加したのですが、その関係で初めてこの曲を聞いた時はMUSICUS!全く知らなくて、恋愛ソングなのかな~って思ってたんすけど、本編やり終えて聴いてみると、これは馨の人生(音楽、是清、三日月との出会い)を歌った曲なんだなと感じました。

 

まずエレクトリックというタイトルがめちゃくちゃ秀逸ですよね

歌詞にもあるニューロン、人間は脳からの電気信号で動いてるというのと、それをエレキギター(電気で音を出す的な意味の代表で、他にもあるけど、細かいとこ突っ込まない!)とかけて、音楽に操られている僕らという、是清の台詞や彼との出会いに繋がります

 

是清との出会いで言えば

引かれ合うにもタイミングだとか キラメキだとか必要なんだ

 

そう感じてる胸のざわめきさえ 操られているらしい

 

初めて僕の景色に君が映り込んだ時

風が吹いて全て吹き飛ばした

この辺とかもまさに

小説の応募がきっかけで花鳥風月のインタビュー記事の依頼がきたという偶然のタイミングと、ライブハウスでのキラメキが音楽との出会いになったと

でもそのキラメキさえ操られているらしいという是清の悪魔の囁きw

でも、音楽はこんなにも楽しくて、美しいんだから、それでいいじゃないか、というのがこの歌とMUSICUS!の結論(と個人的に感じた)

君が写り込んだ時~に関しては是清の音楽と、才能の塊で馨にとっては音楽そのものである三日月との出会いと、2つの意味だと思います。

 

あとこの歌に出てくる歌詞

月=三日月=歌の才能=音楽=君

この辺は同じ意味合いだと思ってて

この曲聴くとやっぱり三日月ルートを凄く思い出すんですけど

最初の歌詞

「今日は月が綺麗ですね。」

ふざけたフリで呟いてみても 

君の表情肩の揺れも 見る勇気なんてまるで無い僕だよ

これ馨が三日月(君)に言ってる台詞だと思うんですけど

月が綺麗ですねっていうのは、音楽は楽しいよねとか、三日月の歌は素敵だよとか、雑ですけどwそんな意味で

それを三日月へ呟いてはみても、是清の妹で、馨にとっては音楽そのものである彼女の反応を見るのはとても恐ろしいわけです(悩みまくってるし…)

三日月ルートでも馨が三日月に対してどう接していけばいいか悩む描写ありますよね。

音楽を否定されるかもしれないと、朝川師匠とめぐるのような感じ。

 

めぐるルート、朝川師匠の台詞

「音楽はただの空気の振動だ。しかしそのただの空気の振動が豊かで美しい世界を作り出すんだよ。これはこの世の奇跡だと思うね」

そういっていた彼が「音楽なんてほどほどにしておけ」と言うわけです。

それをDr.Flowerのロックで覆すのがめぐるルート

 

三日月ルートでは音楽の意味を考え過ぎて圧し潰されていく三日月と馨が、ラスト「音楽が楽しいからやっているんだ、それでいいんだ」って一歩前に踏み出すじゃないですか(ざっくりですけど)

大事に思う気持ちも エレクトリカルだというなら

そう感じてる胸のざわめきさえ 操られているらしい

頭の中で弾け続けるシグナルは止まらない。

サビで音楽(エレクトリック)に操られている事を

痺れるような感覚で きっとこれもニューロンのいたずらだよ!

でも悪くないよね

ラスサビ前で受け入れる馨

これってまさに三日月ルートの結論だと思うんですけど

 

そんな馨がラスト

「月はずっと綺麗でした。」

そう言って笑う君を見ていたいな

音楽が楽しいと、心から笑って話す三日月の姿を見ていたい

という台詞で締められてて、なにこのエモエモな歌!!という

 

三日月が前を向くのが馨が1歩踏み出す事に繋がっているとよく分かる歌詞で、三日月ルートのラストを考えると凄くしっくり来る歌ですよね

 

複雑な馨の心情をこれでもかっていうくらい丁寧に描いてて、本当に素晴らしい歌です、めちゃくちゃ好き…

 

 

あまり比較して話をしたくはないんだけど、最近話題になった"ぼっちざろっく"

結束バンドってバンド組んでアルバムもリリースしてるんですけど、作詞は主人公の後藤ひとりちゃんがやってるんですよね

作曲は同バンドのリョウ先輩が

歌詞も彼女が書いたような感じになっててとても素晴らしいんですけど…でも、でもですよ

EDで作詞:樋口愛って書いちゃってるー!!って

いや分かります!分かりますよ!!大人の事情があるのは!

裏を想像すると、まあ、そうなるよねって思いますし、私が担当者でもいや樋口愛さんに良いもの作って貰ったんだから名前出さないといけないでしょ!ってなると思います…思いますけど…!!めちゃくちゃ言ってるのは分かりますけど!w

せめてアニメのEDだけでも後藤ひとりにして欲しかった…!!

夢を見させて欲しいんです、後藤ひとりはどんな気持ちを思ってこの歌を作ってるんだろうって

それを本当の名前出されると、あ、そうだよね…これは設定上の話だもんね…そうだよね…って醒めるという…

 

MUSICUSの凄さって、シナリオや楽曲ももちろんなんですけど、この辺の細かい気遣いだと思うんですよね、作品にのめり込めるように凄く丁寧にやられてて、本当に、ありがたいです。