気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

『響け!ユーフォニアム』3期9話感想 実力が伴ってきた今、優先するべきものは…

 

神回!!

こういう人間臭い展開が大好き過ぎて見てると頭ぐわんぐわんしてきます、たまんないです…!

 

以下本編

 

1期から続いてきた『実力主義

 

3年生優先、思い出優先、緩い空気で楽しければという空気から全国へ行くために柱にしたものでしたが、全国→関東と2年連続で実績を残し、黒江真由の加入や、高坂麗奈のドラムメジャー就任、新入部員で頭角を現してる人もいて、何より今の3年生は『実力主義』を2年間経験してきた世代です。

頭のレベルが高ければ全体のレベルも底上げされるというのは、私も中学生の部活で経験があります。

 

8話 塚本「全く同じ実力だったら、3年生優先してよって思っちゃうけどな」

そうして全体のレベルが上がり明確な差が生まれづらいパートも出てきた今、『実力主義』という1つの柱では疑問を持つ人も出てくるようになった中で、奏のレギュラー落ち、黒江真由へのソリ変更。

正直視聴者目線では疑問を持つ人たちに正当性があるのかは分かりづらいですが、今回の

サファイア川島「2人の実力は拮抗してる」

はしもっちゃん「本当に分かってる?」

という台詞がその疑問を補完してくれました、みんなの正当性を感じさせる信頼ある2人。

ただ前の話で久美子が注意をされる事が増えてきたり、麗奈が危機感を持っているように感じるシーンはあったので、滝先生基準で言えば多少なりとも黒江真由の方が実力が上回っているのは事実なんじゃないかなと。

 

なら優先するべきは実力か、空気か。

 

特に今の北宇治はドラムメジャーである麗奈の指導が厳しく、対照的な久美子は部全体の精神的な支柱になってるんだろうなというのは容易に想像出来ます。

みんな演奏者である前に人間です、特に高校生。

 

理想は間を取る事ですが、さじ加減が難しいのは言わずもがなで…

1期から続いてきたものが足枷となりつつある今、必要なのはもう一歩踏み込む事。

だからこそ、全国へいくために1度空気を変える事が出来た久美子達への最後の挑戦状という感じがします。

実力を取れば少しの差で黒江真由、空気を取るのであれば圧倒的に黄前久美子

ですがそれで選ばれた久美子が嬉しいはずはありません、奏者としてなら前者、でも部長として正しいのは後者を選ぶことです。

どこに視点をおけるか、部長としての成長を試されてる感じがしますね。

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4話で挟んだ立華高校のこの掛け声の意味が、重く圧し掛かってきます。

 

そして麗奈との別れ、あまりにも見てて辛過ぎました…

ここの体が傾いてしまうシーンが本当に刺さる…決定的に考え方の違いが明確になってしまった。

この後の2人の今を表す俯瞰視点と、久美子の決意の表情が本当に素晴らしかったです。

 

1期で圧倒的劣勢な空気の中、麗奈の演奏に1人拍手で背中を押した久美子は、やっぱ芯強いなぁって思います。

あそこで嘘ついちゃったら麗奈を信じた久美子じゃないよ!!あんたかっけえよ!!麗奈さんそれ分かってます!?!?!って!。

ただ麗奈が間違っているわけではないのが、この話の難しい所です…どこに落とし所を持っていくか。

 

来週どうなるかなぁ、凄く楽しみです!

滝先生も1人の人間だってのは分かってますが、正直ここまで引っ張て来てくれた先生のブレてる所は見たくない感あります…何か明確なものがあって欲しい!!

 

以下小ネタ

■黒江真由について

毎週始まる友達との「黒江真由は性格が悪いのか」議論

個人的には勘違いされやすいだけなんじゃないかなぁって…悪意はやっぱり感じません。性格の悪さは悪意の有無がラインという私の定義。

空気はそこそこ読めるのに地雷の場所は分からず、熱はないのに実力がある。

本人はそういうつもりはないと思うのですが、熱がないので本音のはずの言葉も伝わらない。友達はいても親友いない感じ。

人間の奥底には黒いものが絶対あると思ってそうな奏とは、絶対相いれない気がします(笑)常時本音でぶつかってこいやおらー!状態の猛獣奏。

正直なんでああいう感じなのに上手いのかっていうのだけが疑問なのですが、清良女子では熱持ってやってたのかな。

ただ今回花火のシーンに火が灯ったような演出があったので、次回からどういう風に変わるのか楽しみです。

にしても戸松遥さんの演技が本当に素晴らしい、合宿終わりの「うん、分かった。」って台詞が、こう、何とも言えない寂しさを感じて凄い刺ささります…

 

■聖女、聖良、立華の空気

元強豪にいた黒江真由、サファイア川島の意見が一致している事、強豪立華の掛け声、はしもっちゃんの言葉、この辺りの考え方が一致してるのが重要な強い補完になっていて素晴らしいです、強豪も厳しいだけではなさそうですね。

北宇治は、高坂麗奈はここからさらに変われるのか。

釘崎野薔薇が言いそうです「テメェの人生は仕事かよ!!」

 

■塚本可愛い過ぎか!

久美子がソリを落ちて、本人以上に不機嫌になる塚本、可愛すぎ!!なんか今回で大好きになりましたw

ここの久美子の顔を半分隠す演出がまたいいですよね、本音を隠してる感じ。

 

■さすが京アニさん仕事が細かい!

花火にしろ、影にしろ、橋の演出、階段、俯瞰視点、立ち位置、色々と意味を感じさせる所ばかりで流石京アニさんという感じです、仕事が細かい!!

どのシーンにも意味が込められている感じがして、目が離せませんでした。

 

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以前書いたブログ記事

memommo.hatenablog.com

 

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