気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

四月は君の嘘、原作6巻、7巻、自分用メモ

前回の続き、6巻、7巻分



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6巻
有馬のお母さんと仲が良かった紘子は井川の師匠、落合先生と同門
つまり曲に想いをのせる事が音楽という師事を受けている
お母さんもそうだった?
それが想いをのせるなというのは、やはり息子を思ってのことだと思う
紘子が有馬家に近づくことになったきっかけは、有馬がコンサートに出た事を聞いたから(だよね)
音楽に、母親に向き合うと決めた彼に自分も向き合わなければと決意した(自分に娘が出来たのも影響)
クライスラー愛の悲しみはお母さんが好きだった曲、有馬が向き合うために、前を向くためにこの曲を選んだ
「君が嫌がるの何でかな?」「どうしたって母さんを思い出しちゃうからだよ…」
そこで今は母親になった紘子が来る

渡「早くスターにならないと、すぐ公生に置いてかれちゃうからさ」
ステージの上で孤独だった有馬をひとりにしないため

時間が止まる事を願うかをりが、有馬の時間が進む事を祈ってる
「でも私達は進むんだよね、こなままではいられないんだよね」

祭りのシーン
死んじゃえという言葉に対して
紘子「子供を憎む親なんかいるもんですか、あなたが人間として、ピアニストとして、成長した瞬間よ。早希が喜ばないはずがないわ」
親になった事で紘子の説得力が増している

おそらくお母さんの回想「いつか大人になってこの部屋から巣立ったら、私の事を忘れてしまうのかしら、お母さんいなくなっても思い出してくれるかしら」
かをりちゃんじゃん…
ほんとに綺麗な対比構造

音が聞こえなくなった事で、音ではなく自分を見つめる事が出来た
だから感情をのせる事が出来る

かをりと見た星空は輝いていた

「身長伸びた?そっか、もう下を向いていないからだね」
前を向いてあるき出した

よくある風景、それでもよく覚えているのは─
きっと夏の夜のせいだ

「曲は同じなのに何故人は舞台に足を運ぶのか」
それは音の中にある人を見てるから

ガラコンにて、一位の子「譜面の中に音楽がある、あんなの音楽でもなんでもない」
昔の自分
『主役の座は僕らがもらいます』
自分がかをりに教えてもらったものを送ろうとしている
コンクールのための音楽
自分のための音楽
観客の心に響くのは自分のための音楽

自分を音楽にこめることで、それが受け入れられた風景を見てトラウマを克服する(吉宗さんが言ってたクリエイターとは)
有馬はそれを忘れられない、その瞬間のために生きているかをり
自分を受け入れられた、あなたの中で私は生き続ける

演奏シーン
音が聞こえない事で自分と向き合えた
母親の演奏を思い出す事で、母親の優しさを知った、思い出した

4巻で井川の演奏に有馬は心を締め付けられるほど何かを感じた
感情を込める事への一歩になってる

 

7巻
三池の先生「演奏家は作曲家の意図を体現するためにある」
有馬の演奏は母親への想いを音に込める事で、聞いてる人の心へ響いている
有馬の母親は自分の死期が近づいていることが分かっていた
だからこそ有馬に厳しく当たっていた、自分がいなくても生きて行けるように
徹底的に基礎を叩き込んだのもそのため
感情を乗せる表現は人の心には響くが感情に左右される?
井川がその形、井川は有馬に左右される引き方をしている
だから基礎を徹底的に叩き込んだ
どう転んでも基礎は裏切らないから
愛だね
「愛の悲しみ」は母親が好きだった曲
母親の弾き方を思い出して、母親の優しさを知る、思い出す
紘子さんは子供を授かった事で早希さん(お母さん)の子供を置いていく事の不安や無念を知った
お母さんの亡霊は音楽から逃げ出すため、自分の弱さから目を背けるためのものだった
有馬は音が聞こえない事で自分の心を知る事が出来てる
井川は音楽が楽しかった無邪気な有馬に憧れて音楽の世界に入った
それが今は師匠や自分と同じ、音楽の中に自分を入れ込むスタイルで前に進んでいる姿を見て、その背中を追いかける決意を改めてしている
音で誰かと繋がっている(自分の想いが伝わる)
めっちゃロック!
有馬の音を聞いて、心に響いて、観客はそれが忘れられない
だからこその「モテモテにきまってんじゃん」

有馬はネガティブ(死んじゃえと言った翌日に亡くなってしまい、それがきっかけで音が聞こえなくなってしまったという、母親へのトラウマ)をポジディブ(トラウマになっている音楽で母親と向き合った)に変えた
ネガティブとポジディブが合わさる事で、人は強くなる、成長(TEと同じ構成、吉宗さん談)
これはラストのかをりにも繋がる

お母さんが愛の悲しみを弾くのは悲しみに慣れておくため
自分の死期を悟っていたから

指の運びやピアノのタッチ、ペダルをキュッと踏むクセも、自分の中に母親がいた事に気づいた
母親と繋がっている(自分が相手の中に残る感覚が、繋がるという意味)
耳が聞こえない事で自分の中を覗く事が出来て、母親のよく弾いていた愛の悲しみを自分が弾いたことで、母親の弾き方思い出し、思い出したことで母親が自分の中に残っていた(繋がっていた)事に気づく
だから、きっと、有馬の音楽はお母さんに届いてる

三池君にも有馬の想いが残り(繋がり)、母親への想いをのせてヴァイオリンを弾き始めた…

ネガティブをポジディブに変換したことで有馬は成長した
それを見た椿は有馬の成長を感じる
「なんか、大人っぽい」
椿にとって音楽は有馬をどこか遠くへ連れ去ってしまうもの
残念な涙?友達として思われてるのが悲しい?わからん…

先輩との関係は続いている椿
嫌いじゃない、でも好きではない

椿にとって弟っていう言葉は自分の気持ちに気づかないための暗示
今の関係を壊さないための

前のかをりの台詞「このままときがとまればいいのに、でも私達は前にすすまなきゃいけない」が繋がる

有馬がピアノに感情をのせた事で進む井川と立ち止まる相座

かをり「君は君の人生でピアノを弾いたんだね」まさに

有馬の中にはかをりの音楽が残っている(繋がっている)

かをりが亡くなるというネガティブを克服する事で有馬は成長する

自分より小さな足跡だった有馬が今は大きくなってる

有馬のために磨き上げた泥団子

音楽は有馬を遠くへ連れて行く

有馬を遠くへ感じる椿
最初はピアノをやってほしかった、有馬の時間が止まってしまってたから
でもピアノを始めて動き出した有馬は、自分とは遠い場所へどんどん歩きだしてしまった

先輩に「弟みたいなものだな」と自分の言葉を言われ、思わず「違います!私は公生のおもりじゃありません」と否定してしまう
自分の気持ちに向き合う

柏木「好きと嫌いじゃないの間には幾万光年の距離があるのよ」

ボロボロのサンダルと足を見て、自分を見てくれている事に気づいめ嬉しくなる椿

昔一緒に食べたミルク味のアイスバー、味覚が変わってない(関係が変わってないと思い込みたい)事に嬉しくなる

一緒に歌ってる月光の話
ネット調べ「さらにこの曲は発表当時に付き合っていた、伯爵令嬢のジュリエッタに贈られています。
ベートーベンが友人に宛てた手紙に彼女への想いを以下のように綴っています。

私の人生はいま一度わずかに喜ばしいものとなり、私はまた外に赴いて人々の中に居ます。
この2年の間、私の暮らしがいかに侘しく、悲しいものであったか信じがたいことでしょう。この変化は可愛く、魅力的な少女によってもたらされました。彼女は私を愛し、私も彼女を愛しています。2年ぶりに幾ばくかの至福の瞬間を謳歌しています。
そして生まれて初めて結婚すれば幸せになれると感じているのです。
しかし不幸にも彼女は私とは身分が違い、そして今は、今は結婚することなどできやしないのです。」
身分が違う=有馬と私は生きる世界が違う
まんまやん…エモ

大きくなった足跡と背中、それを意識しはじめたのはピアノで有馬が成長したから
でもピアノは公生を遠くへ連れてく

輝いてる星空=恋をすると世界が色づく

いるのが当たり前だった
それはそばにいて欲しいという事で、いなくなると分かってからそれが恋だと気づいた
回想の裏で光る夜空
「私…バカだなぁ」

光輝く泥団子、光る夜空と同じ
昔から好きだった