イズミと竜の図鑑、単行本確保〜!#イズミと竜の図鑑 pic.twitter.com/Zm8YcaJ8hH
— 高機動型ぽっちゃり (@age_koukidou) 2024年2月22日
『イズミと竜の図鑑』1巻が出ていたので購入ー!
WEBで読んでいたのですが、やっぱり名作は紙でも残しておきたい。
https://comic-walker.com/detail/KC_005214_S?episodeType=first
この作品世界観がめちゃくちゃ良くて、絵の書き込みや設定がそう感じさせてくれるんですけど、画角が何よりいいんですよね、世界の広さを凄く感じます。
こういう作品は大きいもので読みたいので、いつかA5サイズの単行本も出してくれないかなぁと、淡い期待をしております…
世界観としては竜がいたり、獣人がいたり、異種族が共存してたり、剣と魔法もありありな王道ファンタジー。
昔発売した竜の図鑑を改訂するために調査に出る出版社で働くイズミ(表紙の幼く見える女性)と、その護衛を依頼された冒険者のアルフ(同じく表紙の獣人)が、世界各地の謎多き竜達の生態を調べていくといった感じのストーリー。
こういう世界観が凄くて設定が多い作品ってすっごいハマるか、少し読んで一気に冷めてしまうか、割と極端になりがちなのですが…(私は、です)
この作品は前者でした。
どこで引き込まれたのかなぁって考えると、2ページ目
「ほら、君たち冒険者にまかせると情報盛っちゃうじゃない?」
凄く実存感ある台詞でグッと引き込まれました、ありそう〜って。
もうこの時点で依頼者と冒険者の構図や、依頼を取りまとめるギルドに準ずるものがありそうな事、冒険者が報告を誇張する時点で金がなかったり、プライド高かったりしていそうな人達である事、そもそも獣人と人間が一緒に冒険してる時点でいろんな種族が共存関係にあり、世界観は王道なファンタジー系なのかなぁとか、色々と連想出来ます。
少し先のページになりますが、誇張の報告をそのまま本にしちゃってるって所で、文明のレベルやまだまだ未開拓な世界という事もある程度分かったり。
こういう細かい所での情報開示がとても上手いというか、読者を信用してくれてるというか、自然と連想させてくれるんですよね。
「この作品を楽しむためにはこれとこれとこれが必要だから頭いれといてね!!」って言われてない感じが凄く好きです。
人間勉強しろと言われるとしたくなくなる面倒くさい生き物。
あと何より良いのが竜の扱い、扱い?表現合ってるか分かりませんが…
この作品の竜ってめちゃくちゃデカいわ、強そうだわで、自然災害と同じレベルなんじゃないの?というとんでも生物なのですが、避けたり対立したりするだけじゃなく、共存(利用?)してるんです。
竜を利用して食い扶持を得てる部族がいたり、信仰の対象にして宗教が出来てたり。
人間、知恵で地球の覇権を取った生き物です。
実際そんな生き物がいたら対立するんじゃなく利用するって考え方は、なんかめちゃくちゃありそうだなぁと。
こういう絶妙なリアリティが重なって、作品内のキャラクター達がとても「生きてる!!」って感じがするんですよね。
そしてこの世界にはちゃんとルールがあるんだなと。
だから感情移入もしやすいですし、次はどういう世界が待っているのだろうと読み進めたくなるような、とてもワクワクさせてくれる作品です。
冒険モノのファンタジーが好きな人や、世界観に溺れたい人には是非オススメ!
ちなみに私の中でアルフはCV杉田智和さん、イズミは加隈亜衣さんで脳内再生。
加隈亜衣さんはロリも大人もいける素晴らしい声の持ち主なので、もし大人Verのイズミが現れても完全対応!完璧!採用!と私の中で盛り上がってます(笑)