気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

マブラヴアニメ第10話で描かれた、対立する正義と視点の変化

前回第10話で描かれたトリアゾラで巻き起こった諍いの重要性について話をしましたが、今回は同じく第10話で描かれたもう一つの戦いである
ヴァルキリーズvs駒木さんについて話をしていこうと思います


そもそもなぜ、1話の主人公である駒木さんを国連軍と対峙させたのか
これは彼女を主人公側であるヴァルキリーズと戦闘をさせる事で、視聴者へ視点の変化をま促しているのだと、私は思います

 

今回の12.5事件は、クーデター派、国連、帝国、アメリカ、斯衛と、様々な組織や人の思惑が入り乱れ、1度見ただけでは理解が難しい内容です

 

最近Twitterをやっていてよく目にする感想があります
「BETAと戦ってるのになんで人同士で争ってるんだ」「クーデターをしてる意味がわからない」「BETAと早く戦って欲しい」

パッと見ただけではそういう感想になるのは当然です

 

ですが思い出してください、それって武も同じ事を作中で言ってますよね
マブラヴはもともとエロゲで、主人公である武はプレイヤーである私達自身として描かれています

その武は前回説明したように、様々な視点に立つ事で自身の立脚点が揺らいでいるのが現状です

 

つまり、この作品は視点の変化が大切なんだと言うことを教えてくれているのです

 

ゲームでは膨大なテキストが補完し、それが大事だという事を気づかせてくれますが、アニメではそういうわけにはいきません

 

ではこの難題をアニメスタッフさん達はどうしたのか

 

1話で駒木さんを主人公にする事で視聴者が彼女に感情移入をしやすい環境をつくり、さらに故郷を失う避難民、それを見ている駒木さんという構図を見せる事でクーデターの動機を補完
そして味方であるヴァルキリーズへぶつける事で、双方に正義があるというのを視聴者に見せ、視点の変化を促したんです

 

本当に構成が凄いですね…

マブラヴのアニメがスタッフさんに愛されているのが凄く分かります

 

この視点の変化というのは、今後武が立脚点を見つける上でも、マブラヴという物語を理解する上でも、とても重要な要素になってきます


戦術機やBETAに注目がいってしまいがちな本作ですが、シナリオの構成はもちろん、細かい所にも凄くこだわりを感じるアニメになっていますので、是非こういった視点でも見てみるとさらに楽しめると思います!

前回も話をしましたが、次の11話は特に!

いや~楽しみですね!

 

さて、今回はこのあたりで締めたいと思います

ここまでみてくれたそこのあなた!本当にありがとうございましたm(_ _)m