気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

【テイルズオブアライズ】感想

今年の2月か3月にクリアして、ブログの下書きを残したまま半年以上経ってしまったので、とりあえず投稿せねばと…せっせこせっせこ書いてます…

個人的にテイルズシリーズの1番の傑作はヴェスペリアだと思っているのですが、それと並ぶくらい面白く、これは定期的にやり直さねばと思う作品でした!

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・ストーリー感想

シナリオがとても素晴らしく、また、ゲームをクリアした頃がロシア侵攻が始まった時期という事もあって、内容も通じる所があり、今感じた事を残しておきたいなと思い、ブログを書いています。

以下本編

※ネタバレが多分に含まれてますので注意ですが、これを読んだ所でストーリーがつまらなくなるという事はないと思います。まだやってない方は下に書いてあるのを頭に入れてプレイしてもらえればさらに楽しめるはず!

 

ざっくりあらすじ

 

──300年前、資源豊かなダナ(いわゆる地球)へ 科学や魔法が発達したレナ(見た目も言語も同じ人間、宇宙から飛来した)から侵攻を受け、圧倒的な武力差にダナは敗北、それ以降ダナ人はレナ人の隷属を強いられることになってしまいます

 

300年後、ダナは5つの国に分割統治され、新たなレナの王を決める領戦王争(スルドブリガ)の舞台へと変貌を遂げていました

 

記憶も顔も失った鉄仮面と呼ばれる主人公はその国の1つ、オルブス・カラグリアの地で奴隷として労働を強いられる中、反乱勢力『紅の鴉』とカラグリアに捕らわれていたレナ人の『シオン』と出会い、物語は大きく動き出す

 

5つの国を治める領将(スルド)を倒す事を目標に旅に出る…という感じ

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こういう作品ってよくある話だと、主人公達御一行が悪行を働いてる敵を殲滅して、平和が訪れた!やったね!って感じが多いと思うんですけど、この作品は色々な出会いや考えに触れる中で、どちらかが勝っても支配してる人が変わるだけで争いは無くならないって結論になる、これはこれでそこそこある話ではあるんですけど、ここに至るまでの流れが本当に素晴らしくて、とても綺麗でした。

 

最近キングダムを読んでる関係でよく中国の歴史も調べているのですが、時代時代で勝者は出てきても、結局内乱が起きたり、分裂したり、新しい支配が始まったり…で結局争いはなくならない

だからこそ、主人公達が共存の道を選ぶのは凄く私の中にすっと入ってきました。

 

あらすじにあったように、ダナは5つの国に分割され、それぞれの王に統治されています。

この国を1つずつ回っていき、世界を救うのが主人公達の目的なのですが、全ての国がそれぞれ違う毛色、役割を持っていて

 

レナ人がダナ人を重労働で支配するオルブス・カラグリア

労働者同士の監視社会が形成されている東ドイツのような国シスロディア

ダナ人とレナ人の関係が良好なエリデ・メナンシア

革命が成功し、ダナ人が新たな支配見せているミハグサール

盲目的な忠誠でダナ人もレナ人も自分を失い死んでいく、ガナスハロス

 

それぞれの国で得た答えが、次の国では否定される、そんな構成になっています。

 

敵を倒せば平和が訪れるのか?その敵の前にダナは一致団結して手を取り合えるのか?敵を倒すだけでこの戦いは終わるのか?ダナ人が治めれば本当に平和は訪れるのか?誰かが道を示した時に、それに従うだけが本当に正しい事なのか?そもそもレナは何故ダナへ来たのか…

そんな問いかけを主人公達へ投げかけていきます。

倒すか倒されるか、支配するかされるのか、答えは0か10か、本当にそれだけしかないのか?

 

旅を続けていく中で主人公一行は仲間を増やしていくのですが

奴隷の主人公アルフェン

訳ありで追われているレナ人のシオン

レナへの抵抗組織に所属していたリンウェル

レナの警察組織(ドイツの秘密警察的な)に所属していたダナ人のロウ

レナの王候補の一人テュオハリムと、そこに仕えていたダナ人のキサラ

 

所属も目的もバラバラだった、何なら敵同士ですらあった彼らが一緒に旅をする

 

これ主人公のパーティ自体が共存の象徴になってるんですよね

 

だからこそ、共存を目指すという難しい選択を選んだとしても、未来への希望を感じさせるラストになっていて、本当に素晴らしかった

 

個人的にはテュオハリムとキサラの関係の変化が一番好き、というかこの物語の大きなテーマになっている気がして、テュオハリムを神格化し、それに付き従うだけだったキサラが、様々な出来事を経て

「忠誠が間違いなんじゃない、盲目的に従う事が間違いなんだ」

という結論を得たのは、今の日本の現状を暗示しているようにも思えて、これは本当にそうだよな…と、ドラゴン桜とか結城友奈は勇者であるとか、色んな物語でも言われてる事なんですけどね

結局選んだのは自分で、理想を押し付けて勝手に失望して、自分は何も考えない。それって悪いのは相手だけなの?と

 

今の日本の現状や、ウクライナとロシア、色々と考えさせられる内容で、昨年夏に出た作品でしたけど、今年やって正解だったなと凄く感じました。

 

・戦闘について

今回SPの概念がなくなったおかげで戦闘のテンポ感が凄く良くて、過去最高に楽しい!

テイルズはいつも魔法使いキャラを使っているのですが、今回メインで使ったのは↓このリンウェルというキャラ

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いやめちゃくちゃ可愛いのよ…!!(そうじゃない)

 

リンウェルのスキルというか特徴で、魔法を連打すればするほど溜めがなくなるというのがあるのですが、これとSP消費の概念がないおかげで、大技をめちゃくちゃ連発(しかも溜めなし)出来るんですけど、これがマジで気持ちいい

SPの代わりにAGというのがあるのですが、これは自動回復で、しかもブーストアタックという即時発動出来る簡単なスキル(攻撃も兼ねた)みたいなのがあるんですけど、これを使う事で回復が出来る。

さらに連続で攻撃を当てていくとブーストストライクというキャラが2人1組で行うトドメの大技があって、それもガンガン使えるんですよね

 

魔法使う→ブーストアタックでAG回復→さらに魔法連打→ブーストストライクでトドメというかつてないほど大技連発の戦闘が出来て本当に楽しいw

戦闘例↓

https://youtu.be/W-52YAUFca4

ある程度アクションゲームやってる人なら、戦闘だけでも凄くハマれる作品になっています。

 

・最後に

今回メインの6人がそれぞれ2人1組の構図になっていて、ラブ的な方面でもワクワクするような話になっています。

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EDで流れるこの二人のイラストに、きゃー!!となったのは私だけではないはずですw

ストーリーは奥深く、戦闘はテンポ感よく楽しい、そしてキャラの関係もドキドキするものになってますので、きっと多くの人に刺さる作品になってると思います。

ちなみにテイルズシリーズと銘打ってるだけで、この作品単体で完結、他の作品とは繋がりはありませんので、シリーズ初プレイという方でも問題ありません、まだプレイしたことない方は是非、オススメです!