気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

便利な世の中だからこそ、不便を楽しむ、それは人との繋がりだから【Do It Yourself!!】

Do It Yourself!!、めちゃくちゃ面白かった…!!

凄く丁寧に作られてる作品だな〜と感じたので、考えをまとめるためにブログ書いてます

 

以下本編
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※便宜上わかりやすくアナログ(なこと、DIY等)とハイテク(最新技術)という言葉で書いてます。

名前が分かりづらいので↓一応細く

↑画像左 主人公 結愛せるふ(ゆあせるふ、つまりDIY

↑画像右 幼馴染 須理出未来(すりでみく、あだ名ぷりん)

 

 

この作品のテーマとして、アナログとハイテク2つあわせてこそ、私達は未来へ進む事が出来るんだ

 

というのがあると勝手に思ってるんですけど(妄想)

これ何が言いたいかって、時代が進むにつれて何でも便利になっていってるわけじゃないですか

3Dプリントで好きなもの作ったり、物を運ぶのだってドローンで運搬出来るようになる時代です

今は顔を合わせるのもZoomで出来ますし、わざわざ会いにいく必要なんかない。

ゲームだってオンラインでみんなで遊べます。

 

そういう何でも一人で出来るようになっていくからこそ、この作品では不便が大切になるんだよと言ってる

 

だってそれは、人との繋がりだから

 

この作品、アナログが人との繋がり、友情や絆の象徴として

逆にハイテクは孤独の象徴として描かれているんですけど

最初にお話した

アナログとハイテクをあわせて未来を掴む

というテーマも

せるふ(アナログ)とぷりん(未来)が手を合わせる事で、二人は前へ進む事が出来た、というシナリオになってる

 

この作品の感想で「ぷりんの加入遅くない?」というのをよく見かけるんですけど、そりゃそうです、名前の通り未来(ぷりん)を掴むのがこの作品の結末なので

 

そしてこの二人をつなぐのは、絆、友情、繋がりの象徴であるDIY

 

最終回のサブタイにもなっていますが

DIY どんなときも、いつまでも、ゆうじょう!

 

部長の目的であった部員を増やそうというのも、ツリーハウスを作る過程で木材をもらおうと地域の方との輪が広がっていくのもまさにで

こういう細かい演出が凄く光ってる

 

またせるふとぷりんの対比構造がいくつも重なっていて

主人公でDIYをする"せるふ"

昔ながらの家に住んでて、通っている学校も普通科の平々凡々、家に帰るとお母さんやたくさんのペットがいつも待っていてくれてるという、まさに絆とアナログを象徴していて

 

逆に最先端の学校に通う"ぷりん"は、AIが制御するハイテクな家に住んでいて、お母さんはいつも出張で家にはおらず、家を管理してくれてるハイテクなAIロボットは無神経という

 

それぞれのお母さんも、女性は家にいて家事を〜という時代から、女性が最前線で働く今へ、ここも時代の対比になってますね

 

長くなるので抑えますが、そういった細かい設定や演出がある中で描かれるそれぞれの成長がとても説得力あって、凄く感情移入しちゃうんですよね…

 

せるふは小さな頃から想像力溢れる子で本当は物作りをしたかったわけだけど、持ち前の不器用さから怪我をしょっちゅうする彼女を見て、周りがそれを許さなかった

物作りをする時に彼女を支えていたぷりん(未来)とも別の高校になって

 

ただDIY部で新しい仲間と出会い、最後にはぷりんも加入して、周りが彼女の不器用さを補った事でDIYをする事が出来た。

つまり絆の象徴であるDIYがあったからこそ、せるふの才能が活かせた上に、小さなころからやりたかった夢が叶えられて、ぷりんとの関係も前に進む事が出来たと(本人はその意識はなさそうですけどw)

一人で出来ない事も、みんなで得意な事を持ち合えば出来るんだよという、まさに作品を象徴するようなキャラクターです。

 

逆に幼馴染のぷりんは何でも一人で出来るような器用な子で、不器用なせるふをいつも支えてたわけだけど、そういった事もあって自分が誰かに頼るというのをこれまで出来なかった(たぶんせるふ以外の友達もほとんどいないんじゃないかな…)

だから序盤はあれだけツンケンしていたわけたけど、これがDIYでみんなで作る、みんなに頼るという事を自然と出来る環境があって、素直になる事が出来るようになった。

 

他の部員の子も

 

もともと技術の高かった部長は変な噂が流れたりと孤高な感じだったわけだけど、DIYを通して仲間が増えていき、廃部寸前だったのを立て直して。

 

お母さんの死で家族がバラバラになってしまって、お父さんと離れるために日本に来たジョブ子も、昔お母さんと一緒に作ったツリーハウスを超えるものを部のみんなで作った事で、1歩踏み出す事が、お父さんの元へ帰る事が出来たと。

 

せるふは足りないものを部のみんなが補う事でやりたかった物作りが出来て、みんなはDIY(せるふ)で人との繋がりを通して1歩踏み出す事が出来た

どちらかだけでなく、2つ合わせる事でそれぞれが未来を掴んだわけです

 

1本のネジから始まったDIY部が、そのネジを締める事で最終回を迎えるというのもエモエモで本当に素晴らしかった…!!

 

1話でゆーゆー高校の中心にがたがた高校があって、なんでこんなビル風の凄い変な建て方したんだろうね…という話がありましたけど、大切なのはアナログとハイテクどちらかではなく、2つで1つなんだよと、そして中心にあるのは人との繋がり(がたがた高校、アナログ)なんだという意味に捉えると、あの配置も納得です。

 

どんどん時代が進んでいく中で、忘れてしまいそうな大切な事を思い出させてくれる素晴らしい作品でした!

 

マブラヴも凄く良かったし…API…めちゃくちゃ良い仕事するじゃないか!!

 

制作されてるPINE JAMさん、今回初めて認識しましたけど、JUST BECAUSEとか、かげきしょうじょ!とか、調べてみると良い作品凄く多くて、これは追いかけねばと!