MUSICUSって歌にかなり力入れてるのが分かりますし、そこが物語の核をになってると思っているので、作中でその楽曲が出てこない限り歌を聞かないという感じでゲームをプレイしてるのだけど、三日月ルートで"Pandora"が出てきて、しかもめぐるが作っているという事で、ワクワクしながら聞いたのですが、これがまたまたエモエモで最高だった…
以下歌詞引用
飛び込め！
静かすぎる夜空に穴を開け呼ぼう
隠れた希望がきっと朝陽を
連れて来ると そう信じて
わたしに魔法が使えたなら
正直に言おう
願いを叶えてくれるのなら
魂でさえも差し出すよ
スピードばかり求められ
あっという間に忘れ去られるけれど
消せない傷痕のように
胸に残ってるよ あなたの声が
開けてはいけない箱 心惹かれるの誰も
巻き戻せないとわかってるから
もがくわたしを今あなたが見たら
しょうがないなって
困ったような顔して笑うかな
会いたい 何度も何度でも
叫ぶよ どうか届いて
優しい言葉なんていらない
もっと遠くなってしまうから
強さがあれば良いのにね
なんて思うことが間違ってるの？
教えてくれたのはいつも
決して甘やかさないあなたでした
開けたら終わりの箱 だから躊躇うの いつか
思い出に変わる時が来るから
約束するね 未来なんて
カケラも見えそうにないけど
わたしはわたしらしく進んでいく
泣かない あなたの面影を
追い越して行かなくちゃ
もう一度、一度だけでいいから
わたしの願いを聞いて…
開けてはいけない箱 心惹かれるの誰も
巻き戻せないとわかってるから
もがくわたしを今あなたが見たら
しょうがないなって
困ったような顔して笑うかな
会いたい 叶わない想いでも
歌うよ どうか届いて
これめぐるルートで出さずに（いやめぐるルートでもこの曲が出来てる可能性はありますが…少なくとも言及はないはず…あったらご愛嬌！）三日月ルートで出してる所に凄く意味を感じてしまう。
めぐるルートでは馨とDr.Flowerがいて、ライブを朝川師匠に見せる事によって、彼がロックンローラーの心を思い出した事で、めぐるが自分の生き方はこのままで良いと自分を認めてあげる話だったわけですけど（私の中では）
三日月ルートでは朝川師匠への言及がない（いや三日月ルートなんだから当然なんだけど、紅白歌合戦の所で師匠亡くなったのかな？と匂わす言葉がありましたね）
でも裏ではめぐるルートのごたごたはあるわけです。
しかし、三日月ルートではDr.Flowerはめぐるを救わない。
じゃあ、朝川師匠との別れをどうめぐるは乗り越えたのか
Pandoraに、音楽に自分の気持ちを込める事で、それを乗り越えたんだと思います。
だって、それは朝川師匠に教えてもらった生き方だから。
下の記事も一緒に見て頂けると、私の言ってる事の文脈がわかりやすいと思います。
これほんとエモ過ぎて…
四月は君の嘘で、トラウマを抱えて音楽を辞めた主人公が、それを乗り越えるためにやったのがやっぱり音楽だったり
マブラヴの原作者、吉宗鋼紀さんが生放送で言っていた「トラウマを作品に込めて、それを面白いと言ってもらえる事で、そのトラウマを乗り越えられるんだ」とか
めぐるがやったのは、そういう事だと思うんです。
そうやって考えていくと、Pandoraの歌詞が朝川師匠との別れの歌になってる
強さがあれば良いのにね
なんて思うことが間違ってるの？
教えてくれたのはいつも
決して甘やかさないあなたでした
開けたら終わりの箱 だから躊躇うの いつか
思い出に変わる時が来るから
約束するね 未来なんて
カケラも見えそうにないけど
わたしはわたしらしく進んでいく
泣かない あなたの面影を
追い越して行かなくちゃ
この辺りとか特にヤバくないですか…？涙腺に来るのよ…
三日月ルートではライブがなかったでしょうから、たぶん朝川師匠は「音楽なんてほどほどにしておけ」という言葉を最後に残して逝ってしまったと思うんです。
その後の「もう一度ライブをしたい」という言葉はなかったはず。
でも、それは本心じゃないと分かってるから、私はあなたに教えてもらった生き方を、私らしく貫ぬいて、あなたを追い越して、その先にいくよ、と。
そう、彼女の決意の歌になってる
三日月ルートってDr.Flowerがけっこうテレビに出てる描写があるじゃないですか、音楽をやってもエアーで演奏だったり、これ序盤のめぐるを思うと絶対脱退すると思うんです。
じゃあなんでやらなかったのか
めぐるにベースを教えた朝川師匠って、テレビに出て、人気になって、でもみんなが知ってるのは音楽の中の自分で、本当の自分じゃない
（Dearly LOVE聞いてたら音楽に本音を込めてるんだろうから、音楽の中の朝川師匠も本当の自分なんだろうけど、だからこそ音楽と普段にギャップがあり過ぎるのが恐ろしいのかもしれない）
そのギャップがあるから「これが俺だ」と事件を起こして干されたわけですけど、ここでめぐるがDr.Flowerを脱退したら「音楽なんてほどほどにしておけ」っていう言葉を残して逝った朝川師匠の人生をそのままなぞる形になっちゃうんです。
それはつまりめぐるの生き方否定でもあって、だからこそ、脱退するわけにはいかなかった。
約束するね 未来なんて
カケラも見えそうにないけど
わたしはわたしらしく進んでいく
泣かない あなたの面影を
追い越して行かなくちゃ
Pandoraはそういう意味でも「私はあなたを追い越していくよ」っていう決意の歌になってる。
もうロック…めちゃくちゃロックじゃないですか！！（ロックとか言ってますがにわかです、すみません笑）
曲1つで色々と想像出来る作品になっていて、MUSICUS、本当に恐ろしい作品です…神か
他にも双子の恋人はフーガとか、Butterflyは三日月が作ってるとか、色々出てきましたけど、この辺も妄想出来そうな歌詞になってて凄く楽しいw
こんな事ばかり考えてるから、全くストーリーが進まず、ゲーム始めてもう半年近く経ってるわけだけど…名作過ぎるのよ…
