気持ちのメモ帳

何故その作品を面白く感じたのか、日々考えた事を忘れないためのブログ。基本ネタバレなのでご注意を…考察はありません、全て妄想です。断言してる表現があったとしても、私は私が考えた事が必ず正しいとは思っていません。

【ブルーロック】蜂楽の成長と生き様

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※原作11巻(アニメ最終話)までのネタバレが含まれます、ご注意を

 

今アニメが絶賛(私の中で)放送中の"ブルーロック"ですが、もう毎週毎週楽しみで楽しみで、1週間待つの耐えられず、原作を読んでしまった…

 

もうね…控えめに言って…最高なんですよ…!!

 

個人的に蜂楽がすげー好きで、アニメ1話の「潰すなら、一番強いヤツっしょ!」があまりにカッコ良すぎて惚れたんですけど

10巻の蜂楽が覚醒するシーンを見てたら、ああ、これは好きになるわけだなぁと納得でした

 

ここ最近私にぶっささりまくってる作品が

"作品に自分を込める事で生きていく人達の物語"

なんですけど、ポンポさんとか、四月は君の嘘とか、最近だとBLUE GIANTとか、忘れちゃいけない超傑作のMUSICUS!も

memommo.hatenablog.com

memommo.hatenablog.com

 

 

ブルーロックも全体通してこの流れを汲んでいるのですが、蜂楽の成長が描かれた10巻は特にドンピシャでハマっていました

 

蜂楽って周りの子よりも1歩先の技術を持っているから、自分の理想とするプレーをすればするほど周りとはかけ離れていって…

そこから周りに合わせる事で平均化されていくというのはよくある流れなわけだけど

 

そんな時、芸術家である蜂楽のお母さんが悩む蜂楽へかけた言葉

「自分の信じたいものがあるって素敵な事だよ。それを信じて生きればいい。大人になっていくとね、みんな信じたいのに信じられなくなる。それで聞こえないフリをしているうちに、自分の声は本当に聞こえなくなる。廻が信じようとしているのは、そのくらい儚くて大事なもの。それは自分の心の中にいる"かいぶつ"の声だ。ママもね、ずっとその声を信じてるの。」

 

その言葉を受けて、自分の中の"かいぶつ"(理想、エゴ)とサッカーをするようになっていく蜂楽

でも、周りとの乖離は広がっていって…

 

そんな中、"ブルーロック"でついに蜂楽は出会うわけです、自分と同じ景色を見る"かいぶつ"、潔世一と

その気持ちを想うと、1話から潔を信じ続けてる彼の行動も納得がいきます

でも、ずっと望んでいた"かいぶつ"と出会って、楽しくて、嬉しくて、だからこそ、いつの間にか自分を追求し続けてたサッカーが、潔と戦うためのサッカーに変わっていった

 

そこで凛の言葉が刺さりますよね

「お前のドリブルは楽しんでいるように見えて、一人で戦う事を恐れてる、誰かを探してるサッカーだ」

 

自分を追求し続ける事で成長していった蜂楽が、それを辞めた事で成長が止まってしまった

 

潔や凛は自分を追求し続け、お互いを喰い合いながら前へ進んでいく

いつの間にか評価する側から、評価される側へ、成長を試されていたのは自分になっていて…

 

そしてそこからの流れが…最高でした

 

最後1点決めれば勝利という展開、でもそんな時になって、理想であり、目標であったはずの"かいぶつ"が、いつの間にかトモダチへ変貌し、自分を縛り続けゴールを阻む

 

己のエゴを追求するために、今や足枷となってしまったかいぶつとの別れがここで来るわけです

でも、それは同時に潔との決別でもあります

やっと手に入れた本当の"かいぶつ"であり、仲間であり、理解者

それらを全て捨て、自分のエゴのために、蜂楽は覚醒する

「奪り戻せ!"ひとりぼっちのサッカー"を!!それが俺を解き放つ"初期衝動-はじまりのエゴ"だッ!!!」

入った、全員がそのシュートを見て確信します

 

でも

 

ゴールは決まらない…決まらないんです!!

たった一人、たった一人だけ、蜂楽の覚醒を信じてた人がいた

 

潔世一

 

彼が、彼だけが、蜂楽の成長を信じ、ゴール前へ走っていた

 

結果的には勝利への執念が幸運を呼び、凛がラストを飾るわけですが、その後の蜂楽の台詞がクソエモなわけです

「ひとりぼっちの俺の世界に、お前は来てくれたんだな…潔…」

私は確信しました、やはり、"いさばち"こそ至高にして頂点

あまりに…あまりにエモ過ぎた…!!!

尊死するかと思いましたね、心臓は止まってました

ここからもお互いを信じ、成長をし続け合い、そして喰い合う、そんな二人の関係がほんと最高で…!!

 

と長くなってしまいましたが(笑)

これ何が言いたいかって

 

才能がある→理解されない→自分の才能を認めて欲しい→自分と向き合い続ける→サッカーへ昇華→潔という理解者に出会う→潔に認めて欲しい→自分と向き合うことをやめる→おいてかれる→潔と決別→覚醒

 

自分が求めてるものを突き進むと最初は受け入れてくれたファンもどんどん離れていき、ファンが求めているものを描こうとすると自分の個性がなくなる、そして、何かを得るには何かを捨てなきゃいけない

この狭間で悩んで苦しんでというのがポンポさんやMUSICUS等、色んな作品で描かれてるわけだけど、今回の蜂楽がまさにこれで

クリエイター→蜂楽

ファン→蜂楽の周りにいた同級生達

こうやって置き換えると、スッとハマっていく

言ってしまえば、ブルーロックに参加した潔達はクリエイター集団なわけです

 

周りに合わせるな!自分と向き合え!向き合って向き合い続けて、自分の目標のために、生きるために、それ以外は全部捨てろ!!

 

最近こういった作品ばかり見てきたから、もうわかりみが凄すぎて興奮と感動が収まらないw

 

この文脈でみると蜂楽のお母さんがクリエイターなのも凄く納得で、彼がお母さんの背中を見て育ってきたのが良く分かります

 

いやぁ…クソエモですね…!!

 

他にも8巻で描かれた馬狼と潔のやり取りがぶっ刺さったのですが、話が長くなってしまうので切りよくここまで

 

ブルーロック、まだ観てない&読んでない方は、最高に燃えて萌えるめちゃくちゃアツイ作品なので、是非、オススメです!

 

bluelock-pr.com

 

何度か話に出てた作品達↓

www.kimiuso.jp

bluegiant-movie.jp