たまんねぇ…たまんねぇよこの漫画…!!
ほんと毎巻クソ熱いのだけど、9巻10巻は特に刺さった…
高校時代のすばる先生が"楽しい音楽"のソロで選ばれて、それで光岡部長を魅了して、でもコンクールで選ばれるのは"勝つための音楽"
中学まで続けていたそれは周りの強者達によって挫折してしまったもので
すばる先生が抜けたステージにはそれがあった
これまた
「"ウチ"のサックスで会場を魔法にかけたる!」
って台詞が皮肉っぽいというか、サックスと、自分と向き合い続けた結果、人を魅了する音楽は出来るようになったけど、自分が目指した音楽からは離れていって…
諦めきれなかったすばる先生は指導者の道を目指して、そして光岡部長と出会うわけだけど、そこあったのは高校時代の自分と同じ、人を魅了する"楽しい音楽"
それも当然で、光岡部長が憧れたのは人を魅了するすばる先生のサックス
でも吹奏楽に必要なのは"勝つための音楽"で
入口と出口が真逆の同じ道を歩んでるからこそ、変わるきっかけも知っている、だからこそのコンバート
曲の奴隷になれと
以前すばる先生が光岡部長に言ってた「完璧や」って台詞が凄く刺さってくる…
そんな光岡部長が皆の魂が詰まった”JACK IN”を聴いて、惹かれてしまうっていうのは、もうわかりみしかないのよ…
自分を魅了したすばる先生の音楽を、楽しかったあの頃を思い出してしまったんだろうね
光岡部長が目指すのは魅力されたすばる先生の音楽か、憧れたすばる先生がやりたい音楽か、あまりに究極過ぎる…そりゃ吹けなくもなる…
そこからのライブシーンがもうね!!たまんないのよ!!あまりにカッコよ過ぎる!
1人1人が繋いでって、光岡部長へ届いたあのシーン、鳴ってないのに聞こえてくる音楽!!
また最後に背中を押すのがすばる先生っていうのが、いや光岡部長の気持ちを思うとそれしかないんだけど、すばる先生、あんたかっけぇよ…!!
彼女の過去を知ると軽音部にすばる先生が突っかかっていたのも凄く納得で
紫織先生の全国という言葉もそうだけど、楽譜よりも個性を優先する音楽っていうのは、きっとサックス時代の自分を思い出して認めるわけにはいかないだろうし、認めたくないはず
でもその時代を経験してたからこそ、8巻の
覚悟をお決めになられた紫織先生のご活躍、陰ながら楽しみにしておりますわ
っていう表では言えずとも裏では認めてるっていう一連の台詞とか、光岡部長の背中を押すシーンにも繋がっていて、もうこの…このすばる先生の複雑過ぎる心境を想うとクッソ泣ける…
というか良いものを良いって認められるすばる先生、ほんとかっこよ過ぎるよ
どれだけ真摯に向き合ってきたのかが良く分かります
そしてラヴ・イズ・オーヴァーの歌詞がまたね…もう…刺さる刺さる…!!
ダメだ、もう光岡部長とすばる先生の歌にしか聞こえない…(笑)
これまたドンピシャの音楽で締めるっていうめちゃくちゃ綺麗なラストで、ほんと素晴らしかったです
まだ10巻で折り返しだけど、毎巻熱すぎて読み返しまくるからなかなか進まない…(笑)
いや大傑作です、さすがbambooさんオススメの作品!たまんないね!!