※アニメ7話観た時点での感想になります
友達にオススメしてもらって観始めたのだけれど、なんで今まで観なかったんだー!と後悔したくらいには面白いので、まだ観たことない人には是非オススメしたい!
タイトルからは想像出来ないまさかの異能要素あり
序盤の流れはシンデレラを日本版にしました!という感じ
母親が亡くなって、父親が再婚、新しく生まれた子供には才能があり、才能のない主人公は家族から酷い扱いを受けるように
そして半ば追い出される形で嫁いだ先は、酷い噂の絶えない久堂家だった…
1話から全体的に暗い展開が続いてて、主人公の美世は名家の長女であるにも関わらず使用人のように扱われてるし、イジメられ過ぎて色々絶望しちゃってるし、優しくしてくれた男の子は感じ悪い妹に取られるし…もう終始『ずーん…』という効果音が聞こえてきそうな感じで、派手な展開があるわけでもないのだけれど、それがまためちゃめちゃ面白いんですよね!
これなんでかっていうと1話の内容に対して、タイトルとキービジュアルは幸せに満ち溢れててギャップが凄い
だからこそ「この子はこれから幸せになるんだ」っていう、そこから来る期待感がワクワクを増幅させてくれて、主人公がどん底に落ちれば落ちるほど面白く感じていくと
原作がなろうなのもビックリしたのだけど、確かにな~と思ったのは、なろう系は特に話の流れをタイトルで説明してる作品が多いじゃないですか、それを上手く使って辛い序盤も読者が乗り切れる形にしてあって、タイトルの付け方がめちゃめちゃ上手いなぁと
また主人公の美世が嫁ぐ事になった久堂家当主の清霞様、もうなんか私も思わず様つけちゃうくらいの超絶イケメン&当代随一の能力者というのパーフェクトヒューマンなのだけれど
上でも書いた通り、評判がすこぶる悪い
冷酷無慈悲、今までの婚約者は全員逃げ出した等々
実際美世が嫁いできた翌日に朝食を作っても
「毒でも盛ったか…分かりやすい事だ。こんな何が入ってるか分からない物は食えん」
と一切手を付けない始末
噂通りじゃないか!!美世の幸せな結婚はどこ!?と一瞬思うのだけれど、その後の
今までの婚約者も、ほとんどが最初から金や権力が目当ての女ばかりだった
という台詞でそれまでの描写も相まって行動に納得出来るんですよね
名家のはずなのに人里離れた立地、質素な家、たった一人の少ない使用人、お風呂とか当主なのに自分で沸かしちゃうし…
人を信用出来ない何かがあったのだと想像出来ます、こういう作品、時代背景だと名家同士のごたごたとかあるあるですしね
美世をイジメていた妹の香耶が欲深なTHEお嬢様!という感じなので、清露様に嫁いできた女性達がどういう人達だったのかというのも想像出来ます
そしてこの世界での美世の異質さも
今まで嫁いできた女性達とは真逆の存在である美世は、清霞様にドンピシャでハマっていくわけです
上に書いたように清霞様もただ優しいだけ、冷たいだけというようなシンプルな性格なのではなく、背景の部分がしっかり考えられ実存感が増しているからこそ、当初出会った頃の冷たい感じからどんどん変わっていく様子も自然と受け入れられますし、感情移入もしやすい
そして普通に生きる事すら許されなかった、欲なんて持てるはずのなかった美世だからこそ、清霞様の信頼を勝ち取っていくと
このあたりの詳しい流れは是非本編を観て欲しいのだけれど、まあ〜エモい!!
美世が少しずつ笑顔を見せていくようになるのがグッとくるんですよ…幸せになってくれ〜〜〜!!
あと1話のラストに幸先の良いはじまりを象徴する桜と清露様を一緒に映るのだけど、この辺りの描写も凄く意味を持つものになっててエモイですし、また清露様が美世のために買ってきた着物が桜模様ってのがまたこうクッソエモイ!!
なんかもう…色々最高です
6話までがまさにシンデレラのような流れで掴みの部分といった感じだったので、7話以降が恐らくこの作品の個性になるのであろう異能の部分が本領発揮されそうな予感
美世の血筋とか、能力、少しだけ話の出てた異形とか
どうなるのかな〜今後も凄く楽しみな作品です!