※ネタばれ多少注意です。
悪役令嬢モノが最近増えてきて正直敬遠していたのだけれど、友達から「今季のループ7回目の悪役令嬢は面白いぞ〜!」とオススメされたので視聴したのですが…
とっっっっっっっっっっっても良かった!!!
※アニメ6話視聴段階での感想です
代表的ななろうの異世界転生モノって「(色んな理由で)努力が出来ない人に力を与えて、強制的に外の世界に連れ出す」物語だと思うのです。
前の世界では出来なかった事を、次の世界で理想や夢を叶える。
そのための材料は神様なり世界なりがお膳立てしてくれてたり、知っているゲームの世界だったり…
こういう話はスカッとして楽しいのですが、最初の1歩や力は誰かから得たもので、成長の物語としては少し弱く感じる事もあります。
この作品は異世界への転生ではなく同じ世界のループなわけですが、このループっていうのが凄く良い。
1周目で出会ったケインに商売の仕方や、世界の広さ、面白さを教えてもらう事で、2周目以降、自分の足で踏み出す事が出来るようになります。
そのまま商人の道を極めればよくあるなろうですが、そうじゃない、リーシェはどんどん新しい事へ挑戦していきます。
個人的にこの描き方が凄く刺さって。
以前『二人セゾン』のブログでも書きましたが、私、知らないだけで世の中って面白い事だらけだと思うんです。
色んな生き方、楽しみ方があって、それに気づけるかどうか。
そしてその楽しさに気づくためには、どれだけ本気で取り組めるかどうかが大切だと個人的には思っています。
リーシェが楽しそうにどんどん新しい生き方を見つけていったり、彼女の成長の早さも、5年後後悔しないよう生き残るために全力で取り組んだ結果なのだろうなと想像すると、私にはめちゃくちゃ刺さりました。
与えられたのはきっかけ、そこから同じ世界を、同じ状況で、もう一度自分から歩みだす。
彼女の成長、視野の広がりを描くのにループがとても上手く使われていて、しかも7度目に至るまでがアニメ1話の13分くらいで一気に描かれるので、初っ端から深みを感じてしまって、もうどハマリでした…!
そしてそんな彼女が7回目の人生で婚約をするのが、過去6回死ぬ元凶となった皇太子アルノルト・ハイン。
リーシェのこの描き方の上手さでそんな単純な悪役なわけもなく、既に色々と抱えていそうな描かれ方をしているので、今後が楽しみなキャラクターです!
あと個人的にお母さんのリーシェの扱いを見ると、たぶんアルテ的な話が毎回あると思うのです。
「公爵家に生まれた以上、あなた自身の想いなど必要ないのです。あなたの幸せとは王家に嫁いでお世継ぎを生む事」
『女のくせに!』というような。
1度目の商人、6度目の騎士なんかは特に。
この作者さん描写の端々から作り込みを感じるので、たぶんアニメで描かれてないループも設定細かく作ってるんじゃかいかなぁと。
原作はもう購入済でアニメが終わったらまとめて読もうと思ってるので、1~6回目の話も描かれてないかなとちょっと期待してます!
そういえば5度目は何があったのだろうか、たぶん、アニメでは描かれてませんよね(忘れてるだけかな…)
OPでの恰好と、6話脱出の際の短剣での戦闘、身のこなしを見ると、シーフか冒険者でもしていたのかなと、6度目の騎士になるきっかけにも繋がっていそうな気がしますね。
ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
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